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特別支援学校の進路|就労継続支援A型の仕事内容・条件・B型との違い

2026年08月17日更新

特別支援学校の進路|就労継続支援A型の仕事内容・条件・B型との違い

特別支援学校の進路|就労継続支援A型の仕事内容・条件・B型との違い

特別支援学校を卒業した後の進路として、就労継続支援A型は有力な選択肢の一つです。
障害への配慮がある環境で働きながら、一般就労に近い経験を積むことができます。
この記事では、就労継続支援A型の仕事内容や利用条件、就労継続支援B型との違いについて詳しく解説し、卒業後の進路選択をサポートします。

特別支援学校卒業後の有力な進路「就労継続支援A型」とは?

就労継続支援A型とは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一つです。
障害や難病があり、一般企業での就労が困難な方が、事業所と雇用契約を結び、支援を受けながら働くことができます。

特別支援学校を卒業後、すぐに一般就労することが難しい場合でも、安定した収入を得ながら社会参加を目指せるため、卒業後の進路として注目されています。

【比較表】就労継続支援A型とB型の3つの大きな違い

就労継続支援サービスにはA型とB型があり、どちらを選ぶべきか迷う方も少なくありません。
両者は働き方や収入、対象者において明確な違いがあります。

ここでは、就労継続支援A型と就労継続支援B型の3つの主要な違いを比較し、それぞれの特徴を解説します。

違い①:雇用契約の有無と給料の保証

最も大きな違いは、雇用契約の有無です。
就労継続支援A型は事業所と雇用契約を結ぶため、労働基準法が適用され、都道府県の最低賃金以上の給料が保証されます。
一方、就労継続支援B型では雇用契約を結ばず、生産活動に対する対価として「工賃」が支払われます。

工賃は最低賃金を下回ることが一般的です。

違い②:求められるスキルと仕事内容

就労継続支援A型では、一般就労に近い業務内容が多く、PCスキルやコミュニケーション能力など、一定のスキルが求められる傾向にあります。
一方、就労継続支援B型では、部品の組み立てや袋詰めといった比較的簡易な作業が多く、個々のペースに合わせた働き方がしやすいのが特徴です。
B型はリハビリテーションを目的とした側面も持ち合わせています。

違い③:対象となる人の条件

就労継続支援A型の対象は、原則として65歳未満で、特別支援学校を卒業後に就職活動をしたものの雇用に至らなかった人、または就労移行支援事業所などを利用したが一般企業での雇用に結びつかなかった人、そして就労経験はあるものの現在離職している人などです。
一方、就労継続支援B型は、一般企業などでの就労経験があるものの、年齢や体力面で一般企業などでの雇用が困難になった人や、50歳に達している人、障害基礎年金1級を受給している人などが対象となります。

特別支援学校から就労継続支援A型を選ぶメリット

特別支援学校を卒業した後の進路として就労継続支援A型を選ぶことには、多くのメリットがあります。
福祉的なサポートを受けながら、労働者として社会経験を積める点は、将来の自立に向けた大きな一歩となります。
ここでは、具体的なメリットを3つの側面から紹介します。

安定した給料と社会保険に加入できる

就労継続支援A型では事業所と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保証された給料を毎月安定して得られます。
これは、工賃制であるB型事業所との大きな違いです。

また、勤務時間などの条件を満たせば、健康保険や厚生年金保険、雇用保険といった社会保険への加入も可能です。
経済的な自立を目指す上で大きなメリットとなります。

一般就労に近い環境で働くスキルが身につく

A型事業所では、決められた勤務時間や曜日に従って働くため、規則正しい生活リズムと勤怠の安定性が身につきます。
また、データ入力や接客、製造など、一般企業と同様の業務を経験することで、実践的な職業スキルを習得できます。

職場でのコミュニケーションやビジネスマナーも学べるため、将来の一般就労に向けたステップアップにつながります。

障害への配慮がある職場で安心して働ける

A型事業所には、障害福祉の知識を持つ支援員(職業指導員や生活支援員)が常駐しています。
そのため、知的障害などの障害特性や体調に応じたサポートを受けながら、安心して働くことが可能です。
業務で困ったことがあればすぐに相談でき、通院のための休暇取得などにも柔軟に対応してもらえるため、無理なく働き続けることができます。

就労継続支援A型を利用する前に知っておきたい注意点

就労継続支援A型には多くのメリットがある一方で、利用を検討する際には注意すべき点も存在します。
福祉サービスでありながら「雇用」という側面を持つため、一定の責任や能力が求められます。

事前にこれらの点を理解しておくことで、利用後のミスマッチを防ぐことができます。

採用選考があり、必ず利用できるわけではない

就労継続支援A型は福祉サービスですが、事業所とは雇用契約を結ぶため、一般の就職活動と同様に採用選考が行われます。
多くの場合、書類選考や面接が実施され、事業所が求める人物像と合致しない場合や、定員が埋まっている場合は不採用となることもあります。
希望すれば誰でもすぐに利用できるわけではない点を理解しておく必要があります。

安定した勤怠と一定の業務遂行能力が求められる

雇用契約を結ぶ以上、労働者として定められた勤務日数や時間を守ることが求められます。
一般的に週20時間以上の勤務が必要とされる事業所が多く、安定して通所できることが前提です。
また、事業所の生産活動に貢献するため、与えられた業務をこなす一定の能力も必要とされます。

体調が不安定で欠勤が多い場合は、利用の継続が難しくなる可能性があります。

就労継続支援A型はどんな人が利用できる?対象者の条件を解説

就労継続支援A型は、原則として18歳以上65歳未満で、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、または難病のある方が利用できます。

その上で、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
1. 就労移行支援などのサービスを利用したが、企業などの雇用に結びつかなかった方
2. 特別支援学校を卒業後、就職活動を行ったが、企業などの雇用に結びつかなかった方
3. 過去に企業などで就労経験があったが、現在は離職している方
4. 企業などでの働き始めに勤務時間を段階的に増やしていく場合や、休職から復職を目指す場合

これらの条件に当てはまる方が、ハローワークなどを通じて事業所を探し、採用選考を経て利用を開始します。

【2025年10月から】特別支援学校在学中に関わる「就労選択支援」とは?

2025年10月から、新たに「就労選択支援」というサービスが開始されます。
これは、障害のある方が就労を目指す際に、自身の能力や適性、希望に合った働き方を自己選択できるよう支援するものです。
就労継続支援A型やB型、一般就労などの選択肢を検討する上で、短期間の作業体験などを通じて客観的な評価(アセスメント)を行い、どの働き方が適しているかを判断する手助けとなります。

特別支援学校を卒業する前の段階でこの支援を利用することで、より本人に合った進路選択が可能になります。

特別支援学校から就労継続支援A型を利用するまでの4ステップ

特別支援学校を卒業後、就労継続支援A型の利用を始めるには、いくつかのステップを踏む必要があります。
事業所探しから実際の利用開始まで、計画的に進めることが大切です。
ここでは、利用開始までの一般的な流れを4つのステップに分けて解説します。

ステップ1:ハローワークや支援機関で事業所を探す

まずは、どのようなA型事業所があるかを探すことから始めます。
お住まいの地域にあるハローワークの障害者専門窓口で求人情報を探したり、相談したりするのが一般的です。
また、地域の障害者就業・生活支援センターや、相談支援事業所の相談支援専門員に相談し、自分に合った事業所を紹介してもらう方法もあります。

ステップ2:気になる事業所の見学・体験実習に参加する

興味のある事業所が見つかったら、必ず見学や体験実習に参加しましょう。
インターネットやパンフレットの情報だけでは分からない、実際の仕事内容や職場の雰囲気、他の利用者や職員の様子などを直接確認することが重要です。
複数の事業所を見学し、比較検討することで、自分に最適な場所を見つけやすくなります。

ステップ3:事業所の採用面接を受ける

見学や体験を経て利用したい事業所が決まったら、応募書類(履歴書など)を提出し、採用面接を受けます。
面接では、志望動機や自分の得意なこと、障害について配慮してほしいことなどを伝えます。
自分の言葉でしっかりとコミュニケーションをとることが大切です。

事業所によっては、簡単な作業テストが行われる場合もあります。

ステップ4:市区町村の窓口で「障害福祉サービス受給者証」を申請する

事業所から採用の内定をもらったら、A型事業所を利用するために必要な「障害福祉サービス受給者証」の申請手続きを行います。
お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で申請し、サービス等利用計画案の作成などを経て、受給者証が交付されます。
この受給者証が発行されて初めて、事業所と雇用契約を結び、利用を開始できます。

どんな仕事がある?就労継続支援A型の具体的な業務内容例

就労継続支援A型事業所で行われる仕事内容は、事業所の業種によって多岐にわたります。
一般企業から請け負う業務や、事業所が独自に行う生産活動など、様々なものがあります。
自分の興味や得意分野に合った仕事を見つけることで、やりがいを持って働き続けることができます。

データ入力や書類作成などのパソコン事務

パソコンスキルを活かせる仕事として、事務系の業務があります。
具体的な内容としては、企業の顧客データやアンケート結果の入力、各種書類の作成・ファイリング、伝票整理、郵便物の発送作業などが挙げられます。

正確さと集中力が求められる仕事ですが、オフィスワークの経験を積みたい方に適しています。

部品の組み立てや検品などの軽作業

製造業に関連する軽作業も、多くのA型事業所で行われています。
自動車部品や電子機器の簡単な組み立て、製品の検品や梱包、ラベル貼り、おもちゃや雑貨の袋詰めなど、内容は様々です。
手先を使う作業や、コツコツと取り組むことが得意な方に向いている仕事です。

清掃やベッドメイキングなどの施設内業務

ホテルや商業施設、オフィスビルなどでの清掃業務も代表的な仕事の一つです。
客室のベッドメイキングやアメニティの補充、共用部分の清掃など、担当する場所や業務は多岐にわたります。
体を動かすことが好きな方や、きれい好きで決められた手順通りに作業を進めることが得意な方に適しています。

調理補助や洗い場などの飲食関連業務

事業所が運営するカフェやレストラン、お弁当の製造販売などで働く仕事です。
野菜のカットや盛り付けといった簡単な調理補助、食器の洗浄、店内の清掃などが主な業務となります。
食品衛生に関する知識も身につき、食に関わる仕事に興味がある方に向いています。

A型事業所での経験を活かして一般就労へ移行することも可能

就労継続支援A型は、終着点ではなく、一般就労へのステップアップの場として活用することも可能です。
A型事業所で安定して働きながら、ビジネスマナーや職業スキル、コミュニケーション能力を身につけることで、自信を持って次のステップに進むことができます。
事業所によっては、就職活動のサポートや企業との連携を行っている場合もあり、A型での経験を評価されて一般企業の障害者雇用枠などへの移行を実現する人も少なくありません。

自分に合った就労継続支援A型事業所の選び方

就労継続支援A型を有効に活用し、長く働き続けるためには、自分に合った事業所を選ぶことが非常に重要です。
事業所ごとに仕事内容や雰囲気、サポート体制は大きく異なります。
ミスマッチを防ぐためにも、いくつかのポイントを押さえて慎重に選ぶ必要があります。

無理なく通える場所にあるかを確認する

安定して働き続けるためには、継続的な通所が不可欠です。
自宅からの距離や交通手段、通勤にかかる時間や費用などを事前に確認し、無理なく通える範囲にある事業所を選びましょう。
特に、公共交通機関の利用が難しい場合や、朝が苦手な場合は、通勤の負担が心身のストレスにならないか慎重に検討することが大切です。

希望する仕事内容や働き方ができるか見極める

自分の興味や関心、得意なことと、事業所の仕事内容が合っているかは、やりがいを感じながら働く上で重要な要素です。
また、勤務時間や日数、休日などの労働条件が、自分の体力や生活リズムに合っているかも確認しましょう。

無理な働き方は長続きしないため、希望する働き方ができるかどうかを見極めることが必要です。

事業所の雰囲気やサポート体制を体験して確かめる

最も重要なのは、事業所の雰囲気や支援員、他の利用者との相性です。
これらは書類やウェブサイトだけでは分かりません。
必ず見学や体験実習に参加し、実際の職場の空気を肌で感じましょう。

支援員に相談しやすいか、困ったときにどのようなサポートを受けられるかなどを具体的に確認し、安心して働ける環境かどうかを自分の目で確かめることが大切です。

特別支援学校から就労継続支援A型を利用する際のよくある質問

特別支援学校を卒業し、就労継続支援A型の利用を検討するにあたり、様々な疑問や不安が生じることがあります。
ここでは、保護者や本人からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
進路選択の参考にしてください。

障害者手帳がないと就労継続支援A型は利用できませんか?

必ずしも障害者手帳は必須ではありません。
手帳がなくても、医師の診断書や意見書など、障害や難病があることを証明できる書類があれば、市区町村の判断によってサービスの利用が認められる場合があります。
知的障害などで手帳を申請中の方も、まずは自治体の障害福祉担当窓口に相談してみてください。

A型事業所の仕事についていけるか不安です。B型から始めた方が良いでしょうか?

一概にどちらが良いとは言えません。
A型は一定の勤怠や業務遂行能力が求められるため、不安を感じる場合は、まず見学や体験で仕事内容を確認しましょう。
その上で、就労継続支援B型で生活リズムを整え、作業に慣れてからA型を目指すという選択も有効です。

支援機関の担当者と相談し、自分に合ったペースでステップアップを考えることが大切です。

特別支援学校の在学中に、就労継続支援A型の利用準備を始めることはできますか?

はい、可能です。
卒業後のスムーズな移行のためには、在学中から準備を始めることが推奨されます。
高校3年生の夏休みや冬休みなどを利用して、事業所の情報収集や見学、体験実習に参加する生徒は少なくありません。

学校の進路担当教員や地域の支援機関と連携しながら、早い段階から準備を進めましょう。

ご利用にあたっての注意点

就労継続支援A型事業所の労働条件や支援体制、作業内容は各事業所によって異なります。また、特別支援学校卒業生向けの受け入れ体制や具体的な作業内容は事業所ごとに異なります。なお、障害福祉サービス受給者証の申請条件や交付の可否(医師の診断書に基づく利用決定など)は、お住まいの自治体によって判断や手続きが異なる場合があります。詳しい募集要項や利用条件については、各事業所やお近くの障害福祉窓口へ直接お問い合わせください。

まとめ

特別支援学校卒業後の進路として、就労継続支援A型は、福祉的な配慮のもとで安定した収入を得ながら働く経験ができる貴重な選択肢です。雇用契約のない就労継続支援B型との違いを理解し、自身の希望や適性を見極めることが重要です。

A型での経験は、将来の一般就労への移行にもつながる可能性があります。在学中から情報収集や見学を進め、自分に合った事業所を見つけることが、卒業後の充実した社会生活の第一歩となります。

自身の得意なことや可能性を大切に育てながら、まずは「安定して通える環境」で日中の生活リズムを作り、焦らずにこれからの安定した社会生活の土台を整えていきましょう。

横浜で就労継続支援A型事業所をお探しなら、私たち「ジョブサポ」へ一度ご相談されませんか?ジョブサポでは、雇用契約のもと、安心できる環境で規則正しい生活リズムを作りながら、少しずつ安定して働く習慣を身につけていくことができます。「卒業後の進路について相談したい」「実際の職場の雰囲気を見てみたい」という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。あなたの次なる一歩を、私たちが全力で応援します。


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